9: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)14:49:24 ID:ZmgDKAQsi

俺は旅館に向かって歩いていった。そして30~40分ぐらい歩いてると、歩行者はいないけど、通り過ぎる車は何台か見かけるようになった
「旅館までもう少しかな」なんて思ってたら、車道を跨いだ向こう側からに歩いてくる人が見えた。さっきの女の人だった。
俺の歩いていた道はガードレールもあって、ちゃんと舗装もされてたんだけど、反対側の道はガードレールるも何もない。(ていうか人が歩くところじゃないのかも)
まあ、要するに女の人は車道の端っこを歩いていたんだ
歩いていたといっても本当にゆっくりで、微かに脚が動いているというのが分かるくらい。しかも俯きながら歩いてるから髪の毛で顔は見えない
でも何よりもおかしいのは俺とその女の人の進行方向が逆だったということ。つまり俺の目的地の方からその女の人は現れたんだ
明らかにおかしい。その女の人は駅を出てすぐの所で見かけた。確かに俺ものんびりと歩いていたが、周り道をするには相当急がなくてはならない。しかし、その女の人はあの時は動く気配すら無かった。今は歩いているにしても、あのペースじゃとても間に合わない
怖くなった俺は、この場から一秒でも早く抜け出したくてがむしゃらに走った
その時のことはよく覚えていない
覚えているのはそのまま旅館まで走り通したということだけ
走っている時にその女の人の方を振り返ったかもしれない。でもその時、女の人が居たかどうか、全く思い出せない

10: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)21:07:57 ID:ZmgDKAQsi

俺はなんとか旅館に辿り着いた
まあ旅館といってもかなり小さくて、自分の家をそのまま宿にしたって感じなんだが
旅館に荷物を置いた後、俺は温泉に向かった。温泉では変なことも起きずに普通に気持ちよかったので、その頃にはあの女の恐怖も薄れていたよ
旅館に帰って飯を食ったあと、疲れてた俺は直ぐに布団に入った
旅は一泊二日。明日は何処に行こうかなーなんて考えているうちに俺は直ぐに眠ってしまった

12: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)21:32:23 ID:ZmgDKAQsi

その日、俺は夢を見た
最初の方は何ともないいつも見ているような夢だった
しかし、急に夢が変わった
真っ暗な空間にいる夢だった。何処なのかはもちろん分からない。でも自分の前に誰かがいるということは分かった
最初は誰か分からなかった。けどその誰かは俺の方に徐々に近づいてきている様だった
声をかけようとしても声は出ない。自分から近づこうとしても身体が動かない。しかしその誰かは俺にどんどん近づいてきている
そして、俺の目の前に来た時にようやく誰だか分かった。あのカラフルな女だった。
俯いているため、前髪で顔は見えない。でも何かを喋っているのか口は動いている
このままじゃヤバイ。夢の中でもその自覚はあった、しかし身体は動かない
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイずっと頭の中でずっと繰り返していた。
そして突然そこで目が覚めた

13: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)21:56:23 ID:ZmgDKAQsi

目を覚ました時、俺は汗でグショグショだった。時間は夜の3時過ぎぐらいだったかな
風呂に入りたかったが、旅館の温泉はまだ空いていないので俺は部屋のシャワーを浴びることにした
頭を洗っていると、髪の毛が口に入るのを感じた。気持ち悪いなーと思って口から直ぐに取って見ると俺は驚愕した
その毛は明らかに俺のじゃない。俺は黒髪で長さも大体5~6cmくらいなんだが、それは女の髪の毛みたいに長くて茶色っぽかった
なんでこんなものが、シャワーを浴びている時に俺の口に入るのか
考えれば考えるほど恐ろしくなる
俺は直ぐに風呂場から出て、部屋中の電気をつけて朝が来るのを待った

14: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)22:25:19 ID:ZmgDKAQsi

俺はそのまま怯えながら朝を迎えた
その日は温泉をのんびりまわって、昼過ぎに帰る予定だったが、とてもそんな気分ではなかったので朝のバスで駅に行って、そのまま帰ることにした
バスが通るのは俺が行く時に歩いてきた道。そう、あの女を見かけた道だ
俺はすでに嫌な予感がしていた
しかし俺はずっと窓から外を眺めていた。心の中では何処か好奇心のようなものがあったのかもしれない
曲がり角を曲がる度にあの女が現れないかドキドキする。そんなことを俺は繰り返していた
そうしているうちに急にあの女は現れた
本当、突然過ぎて驚く暇もないぐらい
あの女は車道の端ではなく歩道側(俺が行く時に通った道)に立っていた。今度は後ろ向きではなくこちらの方を向いていた
しかし、髪の毛で顔は見えない。ただ、ダボダボのカラフルな服とロングスカートはそのままだった
俺の前の席の子供が「おかーさん、すごいカラフルな人がいるよ」なんて言ってたから、どうやら俺以外の客にも見えているらしい
バスはあっという間に通り過ぎて、駅に着いた
その後は何もなく電車に乗って家に帰ることができた
結局、あの女が幽霊なのか何なのかは分からないままだ。顔も見てないが、あのカラフルな服とロングスカートだけは今も鮮明に覚えている

16: 名無しさん@おーぷん 2014/05/25(日)02:53:29 ID:H7mtL6nYZ



出来事としてはただ女が突っ立ってただけだったが想像だけでも気持ち悪いのが充分伝わるな

9: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)14:49:24 ID:ZmgDKAQsi

俺は旅館に向かって歩いていった。そして30~40分ぐらい歩いてると、歩行者はいないけど、通り過ぎる車は何台か見かけるようになった
「旅館までもう少しかな」なんて思ってたら、車道を跨いだ向こう側からに歩いてくる人が見えた。さっきの女の人だった。
俺の歩いていた道はガードレールもあって、ちゃんと舗装もされてたんだけど、反対側の道はガードレールるも何もない。(ていうか人が歩くところじゃないのかも)
まあ、要するに女の人は車道の端っこを歩いていたんだ
歩いていたといっても本当にゆっくりで、微かに脚が動いているというのが分かるくらい。しかも俯きながら歩いてるから髪の毛で顔は見えない
でも何よりもおかしいのは俺とその女の人の進行方向が逆だったということ。つまり俺の目的地の方からその女の人は現れたんだ
明らかにおかしい。その女の人は駅を出てすぐの所で見かけた。確かに俺ものんびりと歩いていたが、周り道をするには相当急がなくてはならない。しかし、その女の人はあの時は動く気配すら無かった。今は歩いているにしても、あのペースじゃとても間に合わない
怖くなった俺は、この場から一秒でも早く抜け出したくてがむしゃらに走った
その時のことはよく覚えていない
覚えているのはそのまま旅館まで走り通したということだけ
走っている時にその女の人の方を振り返ったかもしれない。でもその時、女の人が居たかどうか、全く思い出せない

10: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)21:07:57 ID:ZmgDKAQsi

俺はなんとか旅館に辿り着いた
まあ旅館といってもかなり小さくて、自分の家をそのまま宿にしたって感じなんだが
旅館に荷物を置いた後、俺は温泉に向かった。温泉では変なことも起きずに普通に気持ちよかったので、その頃にはあの女の恐怖も薄れていたよ
旅館に帰って飯を食ったあと、疲れてた俺は直ぐに布団に入った
旅は一泊二日。明日は何処に行こうかなーなんて考えているうちに俺は直ぐに眠ってしまった

12: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)21:32:23 ID:ZmgDKAQsi

その日、俺は夢を見た
最初の方は何ともないいつも見ているような夢だった
しかし、急に夢が変わった
真っ暗な空間にいる夢だった。何処なのかはもちろん分からない。でも自分の前に誰かがいるということは分かった
最初は誰か分からなかった。けどその誰かは俺の方に徐々に近づいてきている様だった
声をかけようとしても声は出ない。自分から近づこうとしても身体が動かない。しかしその誰かは俺にどんどん近づいてきている
そして、俺の目の前に来た時にようやく誰だか分かった。あのカラフルな女だった。
俯いているため、前髪で顔は見えない。でも何かを喋っているのか口は動いている
このままじゃヤバイ。夢の中でもその自覚はあった、しかし身体は動かない
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイずっと頭の中でずっと繰り返していた。
そして突然そこで目が覚めた

13: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)21:56:23 ID:ZmgDKAQsi

目を覚ました時、俺は汗でグショグショだった。時間は夜の3時過ぎぐらいだったかな
風呂に入りたかったが、旅館の温泉はまだ空いていないので俺は部屋のシャワーを浴びることにした
頭を洗っていると、髪の毛が口に入るのを感じた。気持ち悪いなーと思って口から直ぐに取って見ると俺は驚愕した
その毛は明らかに俺のじゃない。俺は黒髪で長さも大体5~6cmくらいなんだが、それは女の髪の毛みたいに長くて茶色っぽかった
なんでこんなものが、シャワーを浴びている時に俺の口に入るのか
考えれば考えるほど恐ろしくなる
俺は直ぐに風呂場から出て、部屋中の電気をつけて朝が来るのを待った

14: 名無しさん@おーぷん 2014/05/24(土)22:25:19 ID:ZmgDKAQsi

俺はそのまま怯えながら朝を迎えた
その日は温泉をのんびりまわって、昼過ぎに帰る予定だったが、とてもそんな気分ではなかったので朝のバスで駅に行って、そのまま帰ることにした
バスが通るのは俺が行く時に歩いてきた道。そう、あの女を見かけた道だ
俺はすでに嫌な予感がしていた
しかし俺はずっと窓から外を眺めていた。心の中では何処か好奇心のようなものがあったのかもしれない
曲がり角を曲がる度にあの女が現れないかドキドキする。そんなことを俺は繰り返していた
そうしているうちに急にあの女は現れた
本当、突然過ぎて驚く暇もないぐらい
あの女は車道の端ではなく歩道側(俺が行く時に通った道)に立っていた。今度は後ろ向きではなくこちらの方を向いていた
しかし、髪の毛で顔は見えない。ただ、ダボダボのカラフルな服とロングスカートはそのままだった
俺の前の席の子供が「おかーさん、すごいカラフルな人がいるよ」なんて言ってたから、どうやら俺以外の客にも見えているらしい
バスはあっという間に通り過ぎて、駅に着いた
その後は何もなく電車に乗って家に帰ることができた
結局、あの女が幽霊なのか何なのかは分からないままだ。顔も見てないが、あのカラフルな服とロングスカートだけは今も鮮明に覚えている

16: 名無しさん@おーぷん 2014/05/25(日)02:53:29 ID:H7mtL6nYZ



出来事としてはただ女が突っ立ってただけだったが想像だけでも気持ち悪いのが充分伝わるな